真田丸第7話あらすじ・ネタバレその2

滝川一益のもとから真田の郷へ帰還した昌幸は、堀田作兵衛に真田屋敷の守備を命じた。作兵衛の妹の梅も、屋敷を守備する者達を応援しようと、握り飯を振る舞った。

 

信繁を伊勢まで連行しようとした一益だったが、小諸城で足止めされていた。一益は木曽義昌に通行を許可するよう交渉していたのだが、なかなか許可されなかったからだ。

義昌は、、信濃の西部を領する有力な国衆だった。武田信玄の娘を娶ったが、真っ先に武田を裏切り、織田信長を信濃に招き入れた張本人だった。

武田を裏切った義昌だったが、今回は武田家を滅ぼした信長を親の仇として、北条家に負けて伊勢に逃げ帰る織田の一味、すなわち滝川一益勢の味方をしようとはしなかった。

一益に時間は迫っていた。明智光秀が羽柴秀吉に滅ぼされた今、織田家の重臣たちが集まって信長の後継者を決定する清州会議が開かれようとしていたからだ。なんとしても清州に向かわなければならない。焦った一益は、そこで直接義昌と交渉しようと、木曽福島城へ向かった。

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人質として連行されている信繁もまた、一益の軍勢に従い、福島城へ向かった。信繁が時分の不甲斐なさを嘆いて落ち込んでいたところ、戦国のおなごとして肝の座ったとりは、人質となった時から覚悟はしていたと、普段通りの冷静な様子だった。落ち込む信繁にとりは言った。

とり 思う通りにいかぬのが、この世。大事なのは、思い通りにならぬときに、いかにふるまうか。源次郎、あきらめてはなりませぬ。

望みを捨てなかった者のみに、道は開ける。ばばがいうのだから、間違いはない。

とりの言葉で信繁は勇気を取り戻そうとしていた信繁だったが、この木曽の地方は、義昌が武田家を裏切った際に、新府城にいた義昌の人質は武田勝頼の命で皆殺しにされていた。武田家に人質を皆殺しにされた義昌が武田家の家臣に恨みを持つことは用意に考えられる。自分たちも皆殺しにされる可能性は十分にあった。しかし、とりは望みを捨てなければなんとかなると、絶えず希望をもち、冷静な態度を見せるのだった。

 

まもなく義昌と対面し、一益が木曽の通行許可を得るために出した交換条件は、一益が連行している信濃の人質を義昌に譲ることだった。人質は信濃の国衆の身内で、事実上信濃を義昌に譲るということだった。義昌は、真田昌幸の次男である信繁がその中にいることを知り、申し出を受けながらほくそ笑むのだった。

 

6月28日、一益は義昌に人質の引き渡しを完了し、急ぎ木曽を通過したが、結局清州で行われた跡継ぎ会議には間に合わなかった。織田家の重臣だった一益も、羽柴秀吉の台頭で「織田家屈指の名将」の地位を失い、二度と信濃に戻ることもなかった。

 

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